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Monochrome Circus 33周年記念公演 クロニクル  [ダンスプレビュー]

京都を拠点に活動するMonochrome Circusが2023年、結成から33年を迎えた。コロナ禍の影響を避けるため本公演は2024年の上演としたが、開催にあたっては“これまで”と“これから”を“観客と歩んでいきたい”との願いを込め、クラウドファンディングにも挑戦した(成果は目標金額の2倍以上というもの)。

私自身も彼らのワークショップに参加することでダンスを自分の身体で感じ、言葉にすることを学び続けてきた(ありがたし)。そして、私のように彼らのワークショップや作品を通じて多くの人がダンスに親しみ、時にはダンスに関わる職業を選ぶ人が登場するまでになっている。彼らの歩みは影響力が非常に大きいといえるだろうと思う。

彼らの影響力の大きさは、今回上演される『クロニクル』の出演者の顔ぶれをみても確かだ。33年という年月の間にはカンパニーに参加し、離れた者も(メンバー同士で結婚した者も)いる。子供の頃にワークショップに参加し、大人になった今も時々踊る者、世界を舞台に多彩なアーティストと共演をしている者、ダンス界の第一線で活躍する者、森裕子の教えるバレエ教室の若者たちまでいる。多くの出演者がそれぞれの人生において影響を受け、今を生きているのだ。

また、33年を記念する公演の楽しみはメンバーの顔触れだけにとどまらない。過去に上演された作品をみたことのない観客にとってはまたとない出会いの場であり、再演として出会い直す観客にとっては懐かしさに加え、新たな発見や気づきをもたらすだろう。

Monochrome Circus がどんな作品たちと共に進化・成長をしてきたか、その歩みを確かめることのできる貴重な公演だ。ラインナップも出演者も多彩で豪華。ぜひ見逃さず、会場に足を運んで頂きたい。超、おすすめ(笑)!


■日時:2024年 2月3日(土)17:00開演/2月4日(日)14:00開演
会場:京都府立文化芸術会館
■詳細https://monochromecircus.com/lp/chronicle/
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プロメテの火 [ダンスプレビュー]

20世紀の初期に外国から移入され、洋舞と呼ばれた日本のモダン・ダンス。大きく発展していく流れの中で上演された作品に今回ご紹介する『プロメテの火』があげられると思います。この作品は江口隆哉・宮操子舞踊団により1950年に初演され、1950年代は全国を巡演されましたが、1960年代になると劇場での火の使用が消防法の規制を受け、上演されなくなっていました。しかしその後、2000年に江口隆哉の遺品から『プロメテの火』の録音が発見されたことや、2009年に宮操子の遺品から『プロメテの火』全曲版のスコアが発見されたことなどをきっかけに、門下生を中心に再演が行われます。何度も再演されるほど、優れたダンス作品であるとも言えますし、題材となったギリシャ神話のプロメテ (プロメテウス)には時代を超えた普遍的なテーマが含まれているのかも知れませんね。

今回の上演は、日本のモダン・ダンス(現代舞踊)の歴史を振り返る意味だけでなく、圧巻の群舞や現代の解釈でのバリエーションも加えられるため振付や演出の妙味も楽しめると思いますよ。

上演地は長野県岡谷市を皮切りに、秋田市、青森県八戸市と巡演。ダンスを追いかけ、旅をするのも楽しそうです。私は岡谷市へ出かけようと思います。レビュー執筆のご依頼も頂いていますので、こちらもどうぞお楽しみに。

■詳細:いま甦る伝説のDANCE「プロメテの火」:
http://www.gendaibuyou.or.jp/stage/stage-p/s24012001?fbclid=IwAR0ddPqNS-_7RwZVzMPtEDtdlsk3nE_3BE_UU1s5FGJNStG8uLLxt4li91Y

■日時
<岡谷公演>
カノラホール 大ホール
2024年
1月20日(土) 開演19:00
1月21日(日) 開演14:00
(開場は各開演の30分前)

<秋田公演>
あきた芸術劇場ミルハス 大ホール
2024年
1月24日(水) 開演19:00
1月25日(木) 開演14:00
(開場は各開演の30分前)

<八戸公演>
八戸市公会堂 大ホール
2024年
1月27日(土) 開演19:00
1月28日(日) 開演14:00
(開場は各開演の30分前)

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moom dance performance 『Serendipity』 -偶然の巡り合わせ- [ダンスプレビュー]

ふれると「ほっ」としたり、あたたかくなったりするものって、ありませんか?
自然と笑顔になっているけど、一瞬ドキドキしたり感情が揺り動かされて目が離せない・・・

そんなユニットをご紹介します。
田中りえさんと、田中すみれさんの親子ダンスユニットmoomです。
彼女たちはそれぞれでのダンス活動も展開中(りえさんはKoorie、すみれさんはsiro)ですが
肩肘はらない、ごくフラットな関係性から次々と新たなアイデアを盛り込んだクリエイションを発表される姿は、私にとっては奇跡のように羨ましく『いいなぁ、なんてステキな母娘!』って思います(笑)。


今回は1部の小作品集と第2部で童話『マツの木の王子』の2部構成。フルートの濱田千枝さん、舞台美術を白水ロコ/Samanthaをはじめ、魅力的な共演者も参加されています。フライヤーデザイン(甲斐英子)も繊細さと可愛らしさを感じさせる世界観がステキです。


moomの公演で、ぜひ思いがけない『Serendipity』を体験してくださいね。
公演後、身も心もあたたかく軽くなっているあなたに気づきますよ。


■日時:2023年10月7日 18:00/10月8日 11:30/16:00
※開場は開演の30分前
■会場:昭和文化小劇場
■詳細https://koorie.jp/moom-dance-performance%E3%80%8Cserendipity%E3%80%8D/
■チケット予約https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSft9tlMJNh_VxgmMp_f9j7xkf1h1PumrkcgK9rL_toXkSV5lw/viewform?fbclid=IwAR3U3_zf7sNNSxUbZu8iOW2cbNOx_DOQkKRDF5e1gefBDb09E2G1w-0Y1j4


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KIDD PIVOT REVISOR  [ダンスプレビュー]

ここ数年、大好きなダンス作品をみるという機会が激減してしまい、人生の感触まで変わってしまったかのような日々を送っていました。こう書くと大げさに聞こえてしまうかも知れないのですが、私にとっては本当にそんな状態でしたよ(笑)。なんだかスポッと時間が抜けてしまったような気がしています。


そんな私が地元・愛知で海外からの招聘作品をみることが出来る機会が巡ってきました。カナダ・バンクーバーを拠点に活動するダンスカンパニー、KIDD PIVOTの来日公演。振付家はクリスタル・パイト。パイトはオランダのNDT、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場、カナダのナショナル・アーツ・センターのアソシエイト・アーティストも務める話題の振付家で、人間の心の中で起きる複雑なテーマをもとにダンスと演劇を両立させた独自な世界観をみせてくれるようです。

今回の『REVISOR』という作品はウクライナ出身のニコライ・ゴーゴリが書いた戯曲を元につくられていますが、作家は腐敗した社会への批判的メッセージを込めていたといいます。それが戯曲が演劇として上演された当時、作家の意図とは逆にコメディとして人気を博してしまったというエピソードがあるそうです。あらすじは、ある町に検察官が訪れるという噂が流れるも、検察官ではない人物を間違えたまま、自身の汚職が発覚するのを恐れた高官たちが無様な姿を露呈するというもの。このエピソードから演出家のジョナサン・ヤングは本作品のタイトルを『Revisor』=公文書などの校正をする校正員(下級公務員)としたそうです。これは、元の状態を校正可能なものとしてとらえ、腐敗したシステムに対してどのような変化を起こせるのかという問いかけを軸としているとのこと。ちょっとシニカルな感じになっているのが興味をそそられます(…私、素直じゃないから:笑)。

個人的な関心になるかも知れませんが、普段私たちは恐らく誰しも心の中に隠している、人に知られたくないこと、知られてしまうと責められてしまうこと、悪や罪とジャッジされてしまうものを抱えていると思います(え?私だけ?!)。それがある日、暴き人がやってくると知らされたとしたら…やはり心穏やかではなくなると思うのです。葛藤し、起きてもいないことで混乱し、何とかごまかしたり、逃れられないか迷走したり…そんなことを思うと、『REVISOR』は、一気に他人ごとではなくなるのです。まるで追い詰められた自分を見ているような気分にさえなるかも知れません。。

本作品は、演劇とダンスが両立された稀有な作品とのこと。言葉は古い英語で意味をとることも難しいようなものであるといいます。ただ私たちはその古い言葉の持つ響きやトーンを耳や身体で感じつつ、録音されたセリフとぴったりと調子をあわせて動く唇の震えを目にし、言葉では表されないものをダンスの中で体感していきます・・・もう、作品が上演される時空間そのものに取り込まれそうな気がして身振るいしちゃいますね;

もちろん、そんなことが出来るのは鍛えられた身体と洗練された動きができる優れたダンサーだからこそ。海外ダンサーの動きは日本人の私には、やはり非日常ですし、ダイナミックに感じます。そんなことも加味されて、『REVISOR』、めちゃくちゃ楽しみです。


最後はいつものように言葉が乱れてきましたが(苦笑)、やはり、ダンスがみられる日々は幸せだなって思います。明日は仕事帰りに劇場へ・・・。ああ、このパターン、何年ぶりでしょうか。


<KIDD PIBOT 『REVISOR』>
愛知公演:
■日時:2023年5月19日(金)19:00-
■会場:愛知県芸術劇場 大ホール

★詳細は下記でご確認を★
https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/000961.html#000961
http://kiddpivot.dancebase.yokohama/


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Co.Ruri Mito 2022『ヘッダ・ガーブレル』 [ダンスプレビュー]

・・・気になっていた公演。プレビューを書かなきゃと思いつつ、気づけば前夜!
せめて、気になっているポイントだけでも書いておこうと思います。
当日券も開演45分前から出るようなので、気になっている方はぜひ。


今回、愛知県芸術劇場小ホールで開催されるダンス公演は、イプセンの戯曲をダンス・映像・音楽で上演するというもので、演出・振付は三東瑠璃さん。私がイプセンの戯曲に登場する女性で印象的だった『人形の家』のノラは、女性解放のために自ら勇気を出して行動を起こす新しい時代の女性でしたが、今回の『ヘッダ・ガーブレル』のヘッダは、どうやらノラとは反対に社会的抑圧の中でもがき苦しみながらも、古い時代の檻から出ることの出来なかった女性のようです。演出・振付の三東さんは、あるweb記事の中で「・・・本読みを始めた頃、すぐに私は、自分自身がヘッダなのではないか?と感じました。」と話しておられますが、この点、とても気になりますね。今の時代を生きる三東さんがヘッダに自身を感じたのは、いったいどんな部分なのでしょう。時代は新しくなりましたが、女性たちがいる場所は常にどこか檻の中、そんな感覚を私も時々覚えます。

また、今回の戯曲をベースに舞踊作品をクリエイトするという試みにも興味津々なんです。振付家の方のお仕事の進め方として、イメージをダンサーに言葉にして渡していく・・・というプロセスがあると思うのですが、今回は、はじめに言葉ありき。さて、この言葉たちをどう身体で綴っていくのでしょうか。新たな身体言語に注目しようと思います。

とはいえ、三東さんの作品は、私はまだ拝見したことはないのです(苦笑)が、予習と称してご経歴やHPなど拝見して感じたのは、舞踏に近い身体へのアプローチや生まれる身体言語の繊細さ。今回は映像や音楽も一体となるような作品と聞いていますので、繊細な身体言語とそれらが組み合わされたときに何が生まれるのかも楽しみです!


ここのところ、初見・未知のダンサーさんが多くなりましたが(汗)、自分の勉強不足を痛感するとともに、私の知らない新しい潮流が生まれているのだとも感じます。まだまだ、ダンスは私のこころをドキドキと躍らせてくれそうですね(笑)。知らないことがあるって、案外悪くないかも。


■日時:2022年6月29日(水)20:00開演/2022年6月30日(木)14:00開演
■会場:愛知県芸術劇場 小ホール
■チケット:【当日】全席種いずれも 4,000円

*詳細は→https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/000802.html#000802


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PLATダンス・レジデンス作品集 [ダンスプレビュー]

どうしよう、ワクワクが止まらず夜中でも玄関から飛び出してしまいそうです(笑)。

穂の国・とよはし芸術劇場で注目のダンサーたちがレジデンス作品を発表します。
・・・はい、もう、めちゃくちゃ注目の3組がそろい踏みですよ。ヨダレしか出ません。
ちなみに、その3組は以下。

京極朋彦『カイロ―』
振付・演出・出演=京極朋彦 
[2020年度滞在]
※上演時間 30分

冨士山アネット『Unrelated to You』
構成・演出・振付・映像=長谷川寧 [2018年度滞在]
出演・共同振付=南雲麻衣
※上演時間 30分

BATIK『春の祭典』 *「ダンス・レジデンス」創作作品
振付・演出=黒田育世
出演=加賀谷香
   <BATIK>大江麻美子、大熊聡美、岡田玲奈、片山夏波(6/9)、
   熊谷理沙、武田晶帆、政岡由衣子、三田真央(6/10)

・・・ね、もう余分な説明要りませんよね(笑)?
コンテンポラリーダンス好きな人は、迷わずみにいきましょう。

■日時:2022年06月10日(金)19:00-/2022年06月11日(土)14:30-
■会場:穂の国とよはし芸術劇場 アートスペース
■チケット:一般:3,500円/U25:1,700円/高校生以下:1,000円
※U25(25歳以下)・高校生以下は、一般発売日からプラットチケットセンターにて取扱い。

*詳細:https://www.toyohashi-at.jp/event/performance.php?id=1135
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Ma Sada Yacco ~凜として咲くが如く~ [ダンスプレビュー]

日本の近代女優第一号として知られる川上貞奴。名古屋地域では夫と死別した後に若い頃の恋人だった福澤桃介と住んだ“双葉館”(現:文化のみち双葉館)が良く知られているでしょうか。

明治から昭和を生きた彼女は、それまでの古い慣習と開かれていく新しい時代を前に、自身の中に生まれてくる情熱や願いとの狭間の中でもがき、抗い、生きた人だったと想像しています。今、彼女が生きていたらぜひ会って、その強さや困難への向き合い方を訪ねてみたい・・・そう思わせる魅力が彼女にはあるように思います。

そんな川上貞奴をテーマに舞踊作品化しているのが、倉知可英さんです。私は2021年の公演を拝見しましたが、会ったことのない貞奴の内に秘めた情熱や夢・・・それに加えて痛みや苦悩も感じることが出来ました。時代も場所も異なるのに、その人を感じてしまうのはやはり内に秘めた部分で通底する何かがあるのかも知れません。倉知さんも内に秘めた強さを感じさせる舞踊作品も多く、不思議なシンクロを感じますね。

作品は再演を重ねて成長し、熟成されます。
9年前の初演を経て2021年に再演、今回は再々演。
ぜひ、魅力が凝縮された『Ma Sada Yacco』にふれて下さいね。

■日時:2022年5月3日(火)①14時~ ②17時30分~
■場所:MI PATIO

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ダンス・コンサート イスラエル・ガルバン『春の祭典』 [ダンスプレビュー]

今回ご紹介する公演は、どの切り口からご紹介しようか迷うほど魅力ある公演だと感じています。
・・・さて、余すところなくお伝え出来るでしょうか(笑)。


先ずはじめにこの作品の大きな特徴は「ダンス・コンサート」という公演スタイルにあるかも知れません。ダンス作品は身体表現のジャンルですが、音楽とは切っても切り離せないもの。でもあえて「ダンス」と「コンサート」と、2つの要素を併記するには理由がありそうです。

今回の作品を踊るイスラエル・ガルバンはフラメンコにダンスの出自を持っているダンサーですが、フラメンコは本来ダンサーだけが主役ではなく、踊りと歌、ギター伴奏が家族のように一体となって繰り広げられるものですね。これに対し、2016年にあいちトリエンナーレで上演(日本初演)された『SOLO』で彼は歌・踊り・曲の3要素を一身に担うという実験的な試みに挑戦し、フラメンコに新たな可能性をもたらしました。そして、2021年。今回は2台のピアノで『春の祭典』というバレエ曲としてつくられた曲(*この曲はロシアの作曲家・ストラヴィンスキーによって作曲されましたが、曲のテーマも含め当時のバレエ音楽の常識を破るものだったため、大変なスキャンダルになったといわれています)を踊るという革新的な挑戦になっているんです。・・・あーー、もう、どれだけ革新要素を積んでいるんでしょう!・・・と、思わず書いていて興奮しそうなテンションになります(笑)。オーケストラ曲として演奏されることの多い『春の祭典』を2台のピアノと共にダンス・コンサートとして上演・・・もう、どんなアレンジになっているのかワクワクが止まりません!

コロナ禍の影響で、当初予定されていたピアニストが日本人の片山柊と増田達斗に変更になっていますが、これも偶然とはいえ、新たなコラボレーションの可能性を感じさせる必然になるのではないでしょうか。


そしてそして(・・・興奮がおさまりません:笑)、なんといっても踊られる曲が『春の祭典』だということ。ここから先は私・亀田の個人的な趣味になってしまいますが、私は舞踊作品となった『春の祭典』が本当に大好きなんです。ちょっと重いテーマだったりするのですが、そうしたテーマを舞踊の中にみて現実と向き合わせてもらう経験が大切だと感じているからかも知れません。

これまで多くの舞踊家がこの曲を舞踊作品化していますが、例えば・・・床に土を敷き詰めた舞台で繰り広げられるピナ・バウシュの土着的でありながら普遍的な集団心理の闇を感じさせる表現や、肉体美が強調されたボディ・タイツ姿の男女が織りなす野性的で官能的なモーリス・ベジャールの表現は、私には大変衝撃的でした。日本ではH・アールカオス(1999年・愛知)がオーケストラと壮大な世界観を表現していますし、直近ではNoismが実験的舞踊Vol.2でダンサーがオーケストラの楽器1つ1つが奏でる音を踊るという独自な世界観に挑戦(2020年)しています。この曲は演奏するのも踊るのも難解な曲だといわれていますが、1913年の初演以来多くの挑戦と革新の母体となっていて・・・ああ、だめだ、「春祭愛」が止まりませんっ。無限に紹介し続けそうです、誰か止めて下さい。。。


・・・コホン。少し冷静さを取り戻しつつ(笑)。


最後に、やはりなんといってもイスラエル・ガルバンの熱い情熱(というと少し軽くなってしまうのですが・・・)と高い身体能力から生まれるキレのあるダンスは必見だと感じます。踊る彼をこれまで何度か拝見してきましたが、ダンスをみるということの魅力や幸せを感じさせてくれる稀有な存在だと感じます。ダンスをみるということ・・・それは深めれば深めるほど、自分の魂が揺さぶられるような独特の感覚を与えてくれます。動けない自分があたかも自在に舞い上がれるような、そんな高揚感とともに「あー、なんか明日からがんばれそう!」って笑顔にしてくれるんですよね、ダンス最高っ(笑)。


今回の上演ツアーはコロナ禍の中、さまざまな関係者のみなさんの努力が実っての公演実現だと聞いています。ご都合のつく方は、ぜひ、足をお運び下さいね。亀田は気合とともに愛知の2公演に通いますっ(笑)!会場でお会いしましょうね。良かったらお声がけ下さい。感動をシェア出来たら幸せです!



■日時:

愛知公演:2021年6月23日(水)18:30開演/6月24日(木)14:00開演
神奈川公演:2021年6月18日(金)18:30開演/6月19日(土)14:00開演/20日(日)14:00開演

*『SOLO』神奈川のみ上演決定:2021年6月28日 (月) 18:30/6月29日 (火) 18:30

■会場:
愛知公演:愛知県芸術劇場コンサートホール
神奈川公演:KAAT神奈川芸術劇場大ホール
*『SOLO』:横浜市役所1Fアトリウム (神奈川県横浜市中区本町6-50-10)


★詳細情報・最終確認は下記リンク先でお願いします(コロナ禍のため、開演状況などは公演直前までご確認されることをお勧めします)
春の祭典特設サイトhttps://danceconcert.jp/
SOLO上演情報https://spice.eplus.jp/articles/286943




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倉知可英 ソロ公演(追加公演)『記憶の残照』 [ダンスプレビュー]

倉知可英さんは、名古屋を拠点に活動するダンサー。ジャンルの異なるダンサー、音楽家や美術家とのコラボレーションに数多く取り組んでいます。今回のソロ公演『記憶の残照』は、4月に開催された公演の追加公演。私も4月に3作品を拝見しましたが、倉知さんのこれまでのさまざまなコラボレーションの足跡を辿るようなラインナップで見応えもあり、表現の幅の広さを改めて感じさせて頂きました。

私自身、ダンス作品が大好きでいろいろな作品を拝見していますが、同時に美術作品も大好きなので、倉知さんが新たなコラボレーションにチャレンジされるたびにワクワクしています(笑)。今回はそんなワクワクするチャレンジの軌跡をどどーんと一気にご覧になれるチャンス(笑)。残席が少なくなってきている回もあるようなので、関心のある方はお早めにどうぞ。会場となる結ーMUSUBI-さんも、とってもステキですよ☆

Aプログラム:regeneration~再生 園田加奈子写真展でのオープニングパフォーマンス(2017年)
Bプログラム:ミダレガミ 安野亨作品展でのパフォーマンス(2019年)
Cプログラム:黎明 内藤満里子空間演出えのクロージングパフォーマンス(2020年)
Dプログラム:ポワントの足・フリーダ・カーロと私 京都展でのパフォーマンス(2017年)

■日時:2021年5月8日(土)・9日(日)
■場所:徳川古民家ギャラリー結-MUSUBI-

詳細
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『-柚子の木に逆立ち-』 [ダンスプレビュー]

先日、本当に久しぶりに劇場へダンス公演を拝見しに行きました。
すばらしい作品で、改めて自分がダンスを愛してるなと感じた次第(笑)。

で、また久しぶりに知り合いの方々と顔を合わせて笑顔で再会を喜び合いました。
劇場はこういうコミュニケーションの場でもあるんですよね。

そんなこんなで(笑)、愛知を拠点に活動されている杉山絵里さんからダンス公演の案内を頂きました。
準備など、いろいろご苦労もあったようですが
コンセプトはズバリ、“明るく楽しいダンス!”だそうです(笑)。
彼女の言葉を借りると
「私たちがずーーーーっとやりたいと言うだけ言っていた、明るく楽しいダンス作品です。我ら根っこがネガティブなので割といつも仄暗い作品になってるんですけども、今回はちゃんとあかるくなってます。」
とのこと。
私も2年ほど前から時折、朗読作品を発表していますが同じことを感じます。
今はなぜか明るい作品をつくりたい、そう動いていきたくなる人も多いようですね。

また、今回の杉山さんと服部さんの「ワークインプログレス」公演という点にも注目!
これから本作品へと成長していく途上の、さまざまなエネルギーが奔放に迸る内容ではないでしょうか。私は完成されたパーフェクトな作品を拝見するのも好きですが、その過程にある状態を体感するのも大好き。自分の生き方とと重ね合わせてしまうからでしょうか(笑)。

ぜひ、ご来場下さい。
私も17日には伺いますので、ぜひ会場でお会いしましょう!

■日時:2020年10月17日(土) 18:00~/ 10月18日(日) 14:00~
■場所:愛知県芸術劇場 大リハーサル室
■チケット:★チケット前売:2000円
【購入は⇩のURLから】
http://t.livepocket.jp/t/yuzunoki

詳細情報↓


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