SSブログ

サロメの娘 アクースモニウム [music]

今に始まったことでもないのですが、ほんとに、表現のジャンルというものが複合的になってきたと感じます。やー、ついていくのに必死だよ~(笑)。そもそも音楽や映像のジャンルには疎い私ですから、余計にそうなるのかも知れませんが、今回ご紹介する『サロメの娘』もそういう存在かも知れません。事前にレクチャーに足を運んだりしてようやく、『ああ、やっぱりこれはおもしろそう!』と確信を持つに至る始末。ちゃんと魅力をお伝え出来るかな。。

この作品は映画監督・七里圭さんが取り組む「音からつくる映画」という、ライブ・パフォーマンスと映画制作を往還しながら作品を発表するプロジェクトの代表作。映画制作の通常のプロセスを逆転し、音(サウンドトラック)から映像制作へと進めていくプロセスにすることで、さまざまなジャンルとのコラボレーションを可能にし、映画表現の拡張を試みています・・・と言っても、ピンとこないですよね(笑)?

通常の映像制作のプロセスもあまりわからない私ですが、この作品シリーズはそうした既存のやり方から解放された新たな表現に取り組んでいるんだなと感じます。通常のプロセスでは後回しになってしまうようなこと・・・例えば、音そのものがストーリーを持って生まれてくる瞬間の魅力などは、通常の映画では映像に付属した二次元的な要素に陥ってしまうような部分もあると思うのですが、『サロメの娘』では音そのものが空間になって、観客に物語るような体験をさせてくれるように思います。この、音が生まれる瞬間を三次元化できるのがアクースモニウム。平たく言えば、アクースモニウムというのはさまざまなスピーカーを演出に応じた位置に配置し、どのスピーカーからどんなタイミングでどのような音量や音色で出力するかをライブでコントロールするツール(・・・説明が長くて息切れしそう:笑)。映像と音楽が時系列に縛られず、往来しながら創出される作品ってことかな。

私は10日に会場へ。新しい映像と音楽の空間に感性を浸してきます☆

■日時:2019年3月9日(土)18:00~/10日(日)15:00~
■場所:愛知県芸術劇場小ホール

詳細:https://www-stage.aac.pref.aichi.jp/event/detail/000106.html

nice!(1)  コメント(116)