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第50回ジュニア舞踊公演 [ダンス/レビュー]

小さなお子さんがヨチヨチと歩きながら舞台上に登場しただけで、感涙してしまいます(笑)。
子供たちの発表の場に同席することは、こうした純真な姿にキュンとする機会でもありますが、継続的にみていくことで成長を見守るといった機会にもなります。ここでいう“成長”は、舞台上の子供たちの成長を意味するのと同時に、舞踊をみる私自身の視点の拡がりや学びでもある、貴重な機会です。

ジュニア舞踊公演は現代舞踊協会中部支部主催の公演で、協会に所属する団体で学んでいる子供たちが作品を発表する場として継続されています。コロナの影響もあり、一昨年・昨年は残念ながら中止となってしまったようですね。今年は桜が満開の名古屋市公会堂にて3年ぶりの開催でした。


■日時:2022年3月28日(月) 開演18:00
■場所:名古屋市公会堂

<参加団体と作品タイトル>

1.グループたんぽぽオオタ 『モーニング・リレー ~遠い国の友へ~』
2.studio K.K.nagoya 『ココニイルヨ』
3.ダンススペース夏 『ミルキーウェイ・・・天の川』
4.南條冴和舞踊研究所 『ここから 飛び出そう!』
5.Miyuki・Dance ・Afi  『Wander Around~想いのままに~』
6.水野幸代現代舞踊団 『①Escape ②縁の詩』
7.ナオミダンススクール 『Over the Rainbow虹の彼方は~ *後略*』
8.グループたんぽぽオオタ『花サカにゃんこ』
9.studio K.K.nagoya 『restart』<賛助作品>
10.Hide Dance Labo 『未来のノート』


当初、ジュニア舞踊公演をどうみれば良いのか、私自身戸惑いもありました。
コンテンポラリーダンスなど、ちょっと思考を巡らせながらみる作品が好みの私にとって(笑)
まだ未完成ともいえる子供たちの作品とどう接すれば良いのかわからなかったからです。

ただ、見続けてきて感じたことがいくつもありました。
・・・まあ、これは舞踊批評などを志したり、ダンスの見方を深めたい方にとってはお役に立てそうですが今回はパスして、お子さんをダンス教室に通わせてあげたいなと考えている保護者の方向けに書いてみようと思います。

<作品をみると、先生の大切にしているものがわかります>
今回は10作品、8つの団体が参加していましたが、やはり個性がそれぞれ違います。
女の子が憧れるキラキラした衣装をつけて可愛らしい動きがたっぷり詰め込まれた作品、
その年齢ならではの身体バランス(幼い身体)の魅力を計算し尽くした作品、
激しさやナイーヴさなど内面的な表現にチャレンジしている作品、
コンペなどの審査ポイントになるポーズを取り入れた作品、
お揃いの衣装と動きで一体感を感じさせる作品、
名曲を取り入れたミュージカルのような作品、
演劇的な要素を取り入れた作品、
小道具や映像をうまく使いこなしている作品等々・・・。

お子さんの個性に合いそうな雰囲気の作品を見つけてみて下さいね。


<団体の規模や先生の活動状況も参考に>
あとは団体の規模や雰囲気も大切だと思います。
たくさんの生徒さんがいて憧れのお姉さんやステキな大人が活躍している教室もあれば
少人数でも同世代が通っている家族的な雰囲気の教室もあります。
また、先生自身がアーティストとして活躍している教室もあれば
コンクールの指導に誠意を尽くしている教室もあります。
お子さんの性格やダンスとどう関わっていきたいのか希望を聞いてあげると良いのではないでしょうか。

<ダンス教室に通う意味>
ダンスにふれることは、さまざまな可能性を含んでいると思います。
身体の健やかな成長はもちろん、情緒的な成長も期待できます。
舞台の上でスポットライトを浴びる夢のような世界を体験することも
心に感じた言葉にならない感覚を動きに還元していく経験も
これからの未来に役立つ力になるものですね。

お子さんがダンスに興味を持たれたら(お父さんやお母さんが関心を持った時にも:笑)、
一度舞踊公演に足を運んでみて下さい。
きっと良いきっかけに出会えると思いますよ。

http://www.gendaibuyou.or.jp/stage/stage-p/s22031500?fbclid=IwAR1Yw5XkMdatY898m-8mVjvZLtqhLrQffgJAaHwgBzUjfcVHl5rj18xwVKE


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