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アートに出来ること(前置き) [今だから]

新型コロナ拡散防止のため、不要不急の外出が求められるなど、さまざまなことに制限が生じています。私の大好きな美術館も劇場も閉館されていて、自分のからだを作品に近づけて鑑賞する機会はほぼ失われています。

こんな時、鑑賞者でありアートに関して発信をする立場にいる自分に何ができるのか・・・この問い、実は昨年開催された『あいちトリエンナーレ2019』の喧噪の中でも感じたことでした。当時、私が選んだのは名古屋市美術館でVTS(みんなでアート作品を鑑賞し、ディスカッションすること)を実施することでした。そこに込めたのは「作品に重ねられる思惑に左右されることなく、なるべく純粋に作品と向き合うことを体感し、自分自身の中に芽生える感覚を信じたい」というものでした。

『あいちトリエンナーレ2019』では、さまざまな思惑が大きな波紋を生み出し、私自身にも作品1つ1つをきちんと受け止める余裕はなかったかも知れません。そこで、あの喧噪が落ち着き、アートの存在意義が問われているコロナ禍の中にある「今だから」こそ、出来ることがあると考えました。

これからしばらく時間の許す限り『あいちトリエンナーレ2019』の作品たちを通し、社会にとってなぜアートが必要なのかを「今だから」語れる視点で振り返っていこうと思います。もちろん、作品の価値を単純な時勢に閉じ込めるのが意図ではなく「困難な時にこそアートが真価を発揮するのだ」という私の想いを添えて丁寧に読み解いてみようと思います。

どうぞ、お付き合い下さいませ。

 2020年4月28日 Arts&Theatre→Literacy 亀田恵子

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