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怪談えほん原画展+稲生モノノケ録『ぼくはへいたろう』の世界展+世界を変える美しい本 インド・タラブックスの挑戦 [絵本]

美術館が絵本の世界を展覧会を企画して紹介する......こんな流れが多くなってきている気がします。刈谷市美術館もよく絵本をテーマに展覧会をされている館だと思うのですが、今回は2テーマ同時展で魅力いっぱいです。

インド・タラブックスは、昨年リトリートで訪れた宿の書棚で見かけてひとめぼれした『夜の木』の出版社。絵本原案のアーティスティックさも素晴らしいのですが、何より感嘆するのは制作プロセス。1ページづつ、手仕事で印刷・製本されているんです!展覧会では実際にタラ・ブックスの本を手に取って読むことも出来ますし、プロセスも映像で紹介されていて、ここで生まれる本たちのことを知ることが出来ます。こういう質の高い絵本が生活の中に1冊あるだけで、すごく創造力がUPするような気がします。

怪談えほん原画展+稲生モノノケ録『ぼくはへいたろう』の世界展も、今年初めて朗読作品づくりに取り組んでいる私にはタイムリーな展覧会。私がつくろうとしているのは上田秋成の『雨月物語』=怪談なので.....。“怪談えほん”は良く知られている怖いお話や、小説家の書いた怪談話を実力派の画家たちがヴィジュアル化したシリーズで、手加減なくものすごく怖い(笑)。『ぼくはへいたろう』は、私の大好きな宇野亞喜良さんが稲生モノノケ録を絵本化したプロセスを展示。なかなか興味深いですしね。


アートは日常の見方を変えてくれるものだと感じていますが、美術館で紹介される絵本展は、絵本の既成概念を崩してしまう破壊力がありますね。手に取れる小さいけど奥深い絵本の世界、まだまだ広がりますよ。


■日時:2018年4月21日(土曜)~2018年6月3日(日曜)
■休館日:月曜日(ただし4月30日は開館)
■会場:刈谷市美術館
■開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
■入場料:一般900円(700円)、学生700円(500円)、中学生以下入場無料

http://www.city.kariya.lg.jp/museum/index.html


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