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歴史を紐解き、現在を見つめ、未来を描く・・・前書き [現代舞踊協会中部支部:連続インタビュー]

「歴史を紐解き、現在を見つめ、未来を描く・・・」をテーマに、現代舞踊協会・中部支部のみなさんへの連続インタビューシリーズをスタートします。


<少し個人的な前書き>
コロナ禍で人と人とが自然にふれあうことが稀少化し、これまで「当たり前」だと思っていたものやことが突然失われる時代に私たちは否応なしに投げ込まれました。
劇場で時々顔を合わせる大先輩、舞踊評論家の山野博大先生のご逝去もこうした激動の月日の中で経験した突然のお別れでした(2021年2月5日ご逝去)。いつも恐縮しすぎて、きちんとご挨拶することもできていなかったこと、思いがけず届けて下さる公演情報をまとめた資料、「よくがんばっている」とお褒めの言葉を周囲の方に先生がお話していらしたとの風の便りを耳にしたこともありました。
・・・なにもできていない。
私は先生のご逝去を知り、悲しさと恥ずかしさと後悔の想いに愕然としました。今さらではあるけれど、もっと頂いた真心にお返しをしたかった。

そんなある日、名古屋で開催された洋舞公演を拝見する機会がありました。
そこで感じたのは『この場をつくってきた人たちの〝想い=歴史〟を今、残さなければならない』という強い衝動でした。

山野先生が生前におっしゃった言葉に
「(今は記録映像などもあるが)評論家の言葉が歴史を記録してきたんだよ。」というものがありました。その時代を生きた人の言葉だからこそ時代を語ることができる、だから自信を持ってあなたにできることをやっていきなさい・・・そんなメッセージでした。
私はまだまだ拙い存在ではありますが、ここ中部で活動される舞踊家や芸術家の言葉を自分の耳で聞き、語る人の目を見て、歴史を刻む一助になりたいと考えました。歴史を紐解き、現在をみつめ、未来を描く・・・そんな新たな取り組みを始めます。

最初のステップは現代舞踊の世界で活躍されるみなさんのお話を紐解きます。山野先生と同世代を歩まれたみなさまから、中堅として活発に活動されるみなさま、初々しい新人のみなさまと、さまざまな世代のみなさまに言葉を頂きます。

この活動をお世話になった山野博大先生と、これまで私にインスピレーションを与えて下さったアーティストのみなさん、拙い文章にお付き合い下さる読者のみなさまに捧げます。長い旅になるかも知れません。どうぞ気長にお付き合い頂けましたら幸甚です。

             2021年10月6日 Arts&Theatre→Literacy 亀田恵子

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